おわりに

VtRは、前作VtMの路線をほぼ継承しつつも、プレイアビリティの向上を図った作品といえます。その目論見は、私としてはかなり成功しているように思えます。反面、最近の国産システムに見られるような「シナリオの作り方」の丁寧なサポートはあまり期待できません。無料配布のサンプルシナリオの存在など海外TRPGとしてはサポートが厚いといえますが、多少の試行錯誤が必要かと思います。とはいえ、シナリオを作成した経験がある方なら、そのテクニックとVtRの設定で最高のプレイを作り出すことは難しくないでしょう。
VtRのテーマに興味を惹かれた方ならば、一度手にとってみる価値があると思います。