前作との違い

ここまでを読まれた皆さんは、前作VtMと大した違いがないと思われるかもしれません。ある意味ではその通り、VtRの取り扱う題材はVtMとほぼ変わっていません。では、どこが変化したのでしょうか?
前作の特徴は、膨大な設定が存在することでした。次々と新しい設定が登場し、世界は変化していきました。しかしそのために、設定がプレイを制限してしまったり、膨大な設定によるプレイヤー間での知識や意識の格差が見られたりといった様々な問題もまた抱えていました。そこで新シリーズでは、あらゆる設定はゲームマスターが選択し、組み合わせるものである、という位置付けが行われました。これにより、GMとPLの嗜好をより全面に押し出したプレイが可能になっています。
設定も細かに見直しがされています。カマリリャサバトのような巨大組織は存在しなくなり、PCはより孤独に、そして自由に行動できるようになりました。VtRで扱われる世界はVtMよりも狭くなりましたが、それだけにPCたちが干渉し、周りを変えることも容易になったのです。