領地/Demesnes

 領地に住むことは、全てのメイジにとってのあこがれだ。領地は、聖域/Sanctumをより強めたようなものだ。非日常の場所であり、、矛盾から逃れられることができ、全ての魔法をCovertとして使うことができる。メイジ自身の魂と天上の領域との繋がりを通じて、領地もまた領域との繋がりを得る。それによって、魔法をより自由に使うことができるようになるのだ。
 領地は最低1個のソウルストーンを基礎として作り出される。ソウルストーンとは、メイジが自分自身の魂を切り出して物質にしたものだ。これを作り出すことでメイジは高みへといたる可能性を失い、現実的な力を得る。これをもとに、メイジは魔術を使って領地を作り出す(あるいは、呪文を掛けてくれるように達人級のメイジに頼みこむ)。複数の石を組み合わせて巨大な領地を作り出すことも多い。
 ソウルストーンは物質的なものとして存在し、領地のどこかに置かれる(大抵はもっとも防御の硬い場所だ)。もし他のメイジがソウルストーンを手に入れたら、そのメイジはソウルストーンの所有者からマナを吸い出すことができ、所有者に対して強力な魔術的繋がりを得る。もちろん、進んで他人の奴隷になりたがるメイジなどいない。そのため、ソウルストーンは大抵隠されていて、厳重に守られている。ソウルストーンは必ずしも石の形をしているわけではない。動物の一部(熊の爪など)であったり、本、絵、宝石、子供のおもちゃだったりする。それぞれ、所有者ごとに独特の形態を持っているだろう。
 領地の範囲内(その場所の中にあるソウルストーンの数で広さが決まる)では、魔法は矛盾を引き起こさない。それでも、眠れるものが魔法を目撃した場合には矛盾が引き起こされる。そのため、領地は眠れるものが侵入しないように厳重に守られている。領地は、業者を締め出すために高い壁で囲まれたアパートのこともあれば、特別なエレベーターでなければ入ることのできないペントハウスであることもある。あるいは、地下トンネルの奥にある秘密の隠れ家や、居住者やSleeprwarkerでなければ入ることのできない門の向こうにある共同体であるかもしれない。

領地作成(いずれかのArcanum・・・・・)
 1人、あるいはそれ以上のメイジがソウルストーンを持ち寄ることで、そこから堕落界と天上界の間の衝突に打ち勝つ力を引き出すことが可能になる。
 ソウルストーンを提供したメイジは全員、協力呪文に参加しなければいけない。1人が中心となり、その他は補助に回る。中心となるメイジは、自らのPathによって決まる支配Arcanumのうち一つを5ドットで持っていなければいけない。補助者は、自分の支配Arcanumを1ドットでも持っていればよい。必要な成功数は、使用したソウルストーンひとつごとに1個である。1回判定するごとに経過する時間は、中心となるメイジのGnosisによって決まる。
 領地のオーラは、使われたソウルストーンのPathに対応した見た目になる。三つの石を使った領地で、そのうち一つがモロス、一つがマスティゴス、最後がスリサスのものだった場合、スティギア、万魔殿、そして原初界のオーラが見えるだろう。
 この呪文の効果は、効果時間の延長を行わなければ一時間で終了する。無論、ほとんどのメイジは無期限ともいえる効果時間を付与しようとする。呪文の寿命を延ばすため、周囲にルーンが刻まれる。もしこのうち一つでも消されれば、再びルーンが刻まれるまで呪文の効果は消失したままになる。