精霊/Spirit

司るもの:除霊/exorcism、影界/the Shadow Realm、魂の回収、精霊、ゴーントレット
 精霊の道を歩むことによって、メイジは領域の間の媒介になろうとしている。精霊のArcanumを学ぶメイジは大抵思いやり深く、自分の行動の結果と自分の行動が回りにどのような影響を与えるかを注意深く判断する。彼らは単に未来に対する影響だけではなく、行動が世界の外側に与える影響についても気にかけている。精霊を学ぶメイジの多くは、覚醒前には信心深い(あるいは少なくとも誠実な)人間だった。ある者は覚醒前にもはっきりとはいえない何かを感じており、他の者は彼らの無知を取り去る啓示が訪れる前は何も信じていなかった。このArcanumの深奥に踏み込むものたちは、精霊が人間の理解を超えたものだということを受け入れている。彼らは人の灯りを遠く離れた影へと踏み込み、そこに棲むものが外の存在を恐れていることを知り、理解することによって完璧な幸福感を感じる。空間のメイジとは違い、彼らが他者のための先駆者となることはない。彼らの歩む道は孤独で、世界が人類が理解し打ち勝てるものではなく、広大かつ奇怪、そして危険なものだということを受け入れた者にだけひらかれている。

精霊の守護者/Spirit Guardian (Spirit ••••)

 この呪文を使うことで、メイジは精霊の守護者を呪縛し、人間、場所、あるいは物につけることができる。この存在はできうる限り対象を見張り、可能な限りの力を使って対象を守る。弱く、使える力の限られる精励は簡単に呪縛できる、強力な精霊をこの呪文で呪縛することは難しいが、そういった存在は発揮できる力もまた大きい。