運命/Fate

司るもの:祝福、呪い、運命、未来、誓約、可能性

運命のArcanumを理解した者は、運命の糸を操る力を得る。良い、あるいは悪い未来を作り、誓約によって縛り付け、祝福し、呪いを与えることができる。
 運命を学び未来の複雑さを理解したものは、創造の中にある全ての因果に結びついた糸と、その繋がりをはっきりと見て取ることができる。大きな運命を持つ者(あるいな何の運命も持たない者も)は、初歩的な知覚力にさえ目だって見える。しかし、より複雑な運命を読み解くには、より高度な視覚が必要となることもある。
 運命のArcanumにその身を捧げたメイジには、"どうやるのか"よりも"なぜなのか"を良く知っている人間が多い。彼らの多くは面白い謎を好み、具体的事実より…あるいは少なくとも同じくらいに…物事をどう感じたかが重要だと思っている。メイジが運命の奇行を理解しようとするのは、彼らが運命を盲信しているからだ。しかし中には、運命という不確実な概念に疑念を抱いているために運命を理解しようとしている者もいる。彼ら運命に従うメイジたちは、往々にして気楽で呑気だ。それは、彼らが運命について知っているからであり、そして何より運命を受け入れているからなのだ。そういった彼らの姿勢を非難するのは、追い詰められた不幸な人々だ。不幸な彼らは、将来における自分の立場を築くことにかまけるあまり、運命の複雑さを賛美することさえ忘れてしまっているのだ。
邪視/The Evil Eye (運命 ••)

Practice: 支配/Ruling

 この呪文は初歩的な呪いで、相手に即座に悪い未来を与えるものだ。古代、こうした呪いは物理的に相手に影響し、毒々しい光線をぶつけると相手の起こす行動に呪いが掛かる、というようなものだった。現代では、より目立たない現れかたが使われるようになってきている。とはいえ、未だに古風な方法を好むメイジも多い。