The Onyx Sphinx

紋章…手のひらの中に包み込まれた閉じられた眼
 
 シアトルでもっとも長い歴史を持つカバルの一つで、伝統的にMysteriumだけを受け入れる。現在の構成員は魔法の技術こそ平凡なものの、知識の探求(もちろん、遺跡の探索や、それに伴う戦闘を含んでの話だ)に必要な技術に長けている者が多く、過去の遺産に頼り切ることなく貪欲に新たな知識を収集している。
 また、彼らは自分たちの蔵書を協議会のメイジ全員に解放している。100年近く前に当時の伝説的なカバルリーダーが始めたのだが、当時は蔵書も少なかった(今と比べればの話)が、協議会の議事録や新たに発見された記録などが加わり、今では地域最大規模の蔵書になっている。
 もちろん、蔵書を何の見返りもなしに解放しているわけではない。見返りとして、Onyx Sphinxのリーダーは常に協議会の議員/Councilorを兼任するという暗黙の了解がある。いまや、蔵書=資料室は協議会になくてはならないもので、Sphinxをおおっぴらに議員の座から追放することは教主といえども不可能だ。
 それだけに、歴代の教主/Hierarchは何とかして彼らを蹴落とそうとさまざまな工作を試みてきた。それがいまだに成功しないところを見ると、彼らはよほど注意深いか、さもなければ長年に渡って強大な力を溜め込んで来たのだろう。実際、彼らのアシニーアム/Athenaem(Mysteriumが所蔵品を溜め込む場所)には数々のアーティファクトが収められており、その中には限定的ながら天上を覗き見ることを可能にする宝物があるという噂もある。
 
霊地・・・ 聖域・・ 蔵書・・・・・(解放されている。ジャンルは、オカルト、シアトルの覚醒者の歴史、都市伝説、科学、自然)