玉座の予見者/The Seers of the Throne】

 伝説では、彼ら予見者たちはアトランティスの堕落以後、アトランティスのOrderの中でもExarchに組したメイジに導かれて組織されたと言われている。彼らは覚醒者の都市から逃げそうとしなかったが、梯子が崩壊し島が沈んだときに、他のメイジたちと同じように離散を余儀なくされた。彼らは、四つのアトランティスのOrderによって組織されたためにそれら全ての強さ(それを弱さと呼ぶものもいる)を備えていると主張している。Adamantin Arrowの武勇、the Gurdians od the Veilの諜報術、the Mysteriumの知識、the Silver Ladderの冷徹な意志。彼らは千年もの間成長をつづけ、時に分裂し、またあるときは新たな形に再編成されてきた。

 彼らはあらゆる階層の人間で構成され、秘密の儀式に参加することで一員として迎えられる。注意深く聖所へと案内され、幻視者たちはそこで予言を受ける。時間のArcanumによって、彼らの神の望むことを謎めいた兆しとして受け取る。そして空間のArcanumによって、彼らの神々に逆らうものを探すことができる。予見者のCabalは、表立って敵に襲い掛かる前にあらゆる手段…占術、隠行、監視などを使ってできることを知ろうとする。参入者はこうした活動の基礎の部分―疑わしい相手の偵察、追跡、家や聖所への侵入―を担当する。彼らは敵と強いつながりのある品物―大抵は当り障りのないものやなくしても気付かれないようなもの―を盗んでいく。そして他のメンバーはそれを占術の儀式に用いる。用心深い相手であればこうした行為によって被害妄想的な状態に陥るほどだ。監視されたメイジは、予見者たちが自分を監視するために自分自身の協力者や所持品を用いていると考えたならば自分の知っている人や場所との繋がりを断とうとするだろう(共感的な繋がりを断ち切る魔術を用いて)。

 多くの予見者は冒涜のウリム(訳注:ウリム…通常トンミムとセットになって、神意を知るために使われる。詳細不明)と呼ばれる独自のアーティファクトを所有している。これはExarchが自らの信奉者のために堕落界へ送ったと言われる道具で、予見者から予見者へと注意深く手渡されてきたものだ。予見者たちがこれに関する風説を熱狂的に狩っているため、予見者のメイジ以外が所有していることは滅多にない。予見者は冒涜のウリムを用いて人間を僕にする術を学ぶ。意志の弱い人間ほど操りやすい。実際、こうして利用される人間はかなりの数に昇ると噂されている。冒涜のウリムによって、予見者は選んだ奴隷の精神を圧倒し、肉体と魂を操作することができる。予見者が瞑想に参加している間は、その参加者が遠く離れた人間を操ることができる。彼らの僕は、自分がどうやって操作されているのかを完全には理解することができない。超常存在、魔術に目覚めた魂、あるいは強い意志をもった人間はこうした支配に対して強い抵抗力を持っているが、これはこうした存在をxarchが操り人形の影に隠れたままだまそうとする理由の一つにすぎない。予見者全てが冒涜のウリムの奴隷に頼っているわけではない。当然、中にはこうした「逸脱した」行為に強く反発し、反対活動をする者もいる。